自宅葬は故人の最期を自宅から見送る理想的な葬儀ですが、ご近所への配慮が必要です。

最期はお家で過ごしたい~自宅葬

自宅葬を検討する家庭の家

自宅葬は名前の通り、自宅で行う葬式です。
昔は大きな平屋の家が多かったことから自宅葬が主流でした。
その後はマンションや二世帯住宅などの増加によって、セレモニーホールなど専用の場所を使う一般葬が主流に変化した経緯があります。
それでも、最期はお家で過ごせる自宅葬は理想的な形であり、郊外を中心に現在も人気の高い形式です。

 

自宅葬のメリット

  • 場所代がかからないので一般葬より費用が安い
  • 時間を気にせず、ゆっくり最後のお別れができる
  • 故人にとって安心してくつろげる環境を用意
  • 近所の人が利用しやすい(特に高齢者の多い地域は自宅葬だと喜ばれることも)

大勢を収容できる場所がない場合は、ご焼香は自宅で行い、参列者の食事は近くの公民館や町内会館、飲食店を利用する方法もあります。

 

近隣住人への配慮をしっかり行う必要がありますが、自宅葬はメリットが多く、環境を用意できるのであれば理想的なお葬式の形です。

 

自宅葬の費用

自宅葬は準備を葬儀会社に全て任せるパターンと、遺族や近所の人達である程度は手作りする方法があります。
葬儀業者に依頼する領域や内容によって金額は大きく変わってきますが、一般的な自宅葬の相場30~60万円ほどです。
一般葬の場合は100万円以上が相場なので、自宅葬は場所代がかからない分だけ安く、手作りすることで葬式の費用を安く抑えられます。

 

ただし自宅を使う弊害も多く、費用を理由にした目的ではなく、故人や遺族の意思で自宅葬を選択するケースが大半を占めます。
昨今は家族葬専門など小規模で低料金のセレモニーホールも多数あるので、費用だけを目的に自宅葬を選択する人は少ないです。
葬儀業者を入れない場合も、費用ではなく真心こめた手作りによってお別れの環境を作りたい目的を持っている方が多いです。

 

自宅葬のデメリット

自宅葬は家でお経を唱えたり、喪服を着た人が多数出入りしたりするため、近所に隠して実施するのが難しいです。
騒音や混雑を嫌がる近隣住民もいるので、遺族が直接近所に挨拶回りをして了承を取ったり、迷惑駐車が行われないように駐車場を確保したりする必要があります。

 

また、生活道具を片付けて綺麗な祭壇を作ったとしても、家に多くの人を招き入れることに抵抗を持つ遺族の方もいます。

 

自宅葬を行う場合は、故人の生前の意思や同居する家族の意思をしっかり確認して、事前に計画を立てておくことが望ましいです。

 

念のため、家の中の貴重品はしっかり隠すなどの盗難対策を行う必要もあります。

 

マンションでも自宅葬はできる

自宅葬も可能なマンション

事例がない訳ではないですが、自宅葬の大半は一戸建てです。
マンションの場合は規約によって、自宅葬をできないルールになっているケースがあります。
規約の問題がなくても、同じフロアや上下の階の住民には承諾を取っておくことが望ましいです。

 

長年住んでいて住民の入れ替わりが少ない高齢者向けの集合住宅であれば自宅葬を選択するケースが多いです。
住人の入れ替わりが大きい都心部のマンションであれば、不可能ではないですがセレモニーホールを使った一般葬や家族葬を選択した方が無難です。